3Dプリンタ(Anycubic mega zero)でTPUフィラメントを使って造形した。
Anycubic mega zeroでTPUフィラメントを使って造形してみました。
TPUフィラメントとはよく使われるPLAやABSと違ってゴムのように柔らかい材料で、そのため、造形に何度も失敗してしまったので、そのあたりについて書ければなと思います。
ちなみに私が購入したのはこちらになります。Amazonで2880円で購入しました。
■エクストルーダーのつまり問題
始め何も考えずにPLAと同じ条件で造形してみたところ、フィラメントを送る部分のエクストルーダーのところで詰まってしまい、何回も失敗しました。
フィラメントが詰まった原因を調べてみると、エクストルーダーでフィラメントを送り出した後にねじの部分に隙間があり、TPUフィラメントは柔らかいために、エクストルーダーで押されるとうまくまっすぐ力が伝わらずに曲がって、その隙間に入りこんでしまい、詰まるというのが原因のようです。
このチューブ用のネジを使うとどうしても隙間ができてしまうようで、何度やっても中で詰まってしまいました。
なので、私はチューブ用のネジを外し、直接エクストルーダーのプラスチックのケースにチューブを付け、接着剤で止めてしまいました。
そうすると、エクストルーダーのプラスチックケースとチューブの間に隙間がなくなるので、柔らかいTPUフィラメントで入り込む場所がなくなり、詰まることがなくなりました。
■スライサーソフトの設定
私はUltimaker Cura v4.6.1を使っていますが、ソフト上でMaterialを選べます。
まず初めてトライするときに、以下のようにMaterialをTPUに選択してinfill80%でgcodeを生成し造形してみました。
造形結果はこんな感じ。
●条件1
Material : TPU
infill 80%
スカスカで柔らかくてすぐ壊れそうです。また、淵の方が造形があまりうまくいってないのか、少しけば立っている感じです。
さすがにこれはダメだなと思い条件を変えてもう一度造形してみた。
●条件2
MaterialをTPUにしたままでinfillを上げただけではうまく行きそうになかったので、MaterialをPLAに戻して以下の条件で造形してみました。
Material : PLA
infill 80%
条件1に比べると大分しっかりしていて、それでいて柔らかさもあります。
ただ、個人的にはもう少し柔らかくてもよいかなという感じです。
作るもの次第ではこの条件でも問題なさそうです。
●条件3
Material : PLA
infill 50%
見た目には条件2とほとんど変わりませんが、条件2より少し柔らかくなりました。
しっかりしているし、それなりに弾力があります。
MaterialをPLAにして、infillの値を振ってみると硬さ、弾力をコントロールできて用途に合わせて硬さのモノを造形できるかと思います。